2019.9.12 第388号 |
FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会 |
■健保連が次期診療報酬改定に向けた政策提言を発表 | |||||||||||||||||||||
健保連(健康保険組合連合会)は、8月23日(金)、121健康保険組合における平成28年10月から30年9月診療分までの2年間分のレセプトデータを分析した結果を踏まえて、保険給付適正化等の観点からとし、次期診療報酬改定に向けた5項目の政策提言を発表した。(下表) 特に、5については、これまでにも湿布薬・ビタミン剤・保湿剤等の保険適用のあり方を主張しており、今回これらに加えて新たに花粉症治療薬を対象とした。 この提言に対し、日本医師会の松本吉郎常任理事(医療保険担当)は、「そもそもレセプト分析だけでは診療行為の理由や背景が不明なため、中医協で検証調査を行っている」とし、「現在、その検証調査を踏まえた診療報酬のあり方について、丁寧な議論が進められている中でのこうした提案は中医協の検証調査や総会等での議論をないがしろにするものである」と厳しく批判した。 また、「日医が目指しているのは、患者さんが早期に医療機関を受診した際、かかりつけ医がしっかりと診て、個々の症状に合わせた適切な指導や処方を行い、必要な疾病管理をして、患者さんの健康を守ること。そのことが、延いては無駄な医療費の削減にもつながるはず」との立場を強調し、「そのための初・再診料などの技術料が薬価や調剤技術料と比べて相対的に低すぎる方が問題だと訴えた」 「リフィル処方の導入については、健保連がその対象を『病状が安定し、繰り返し同じ処方を医師から受けることが見込まれる患者』としていることに対して、慢性疾患患者の疾病管理の質を下げるリスクがあり、慎重な検討が必要だ」とした上で、「リフィル処方をする医師は薬を長期間出してあまり患者を診ない医師ということになるが、保険財政を理由にそのような診療を促進していくことは適当ではない。被保険者の健康を守るはずの立場である保険者の政策提言としては適当ではない」とした。 更に、「『花粉症を主病とする患者に対し、1処方につきOTC類似薬を1分類のみ投薬する場合は、当該薬剤を保険適用外とすべき』との提案に対しては、スイッチOTC化されたから医療用ではなくなるということではなく、医療上必要な医薬品は保険でも対象とされている」との厚生労働省医薬・生活衛生局長の見解を示し、「日医としてもそうあるべきだと考えている」と主張。重ねて、「重篤な疾患だけを保険給付の対象とすれば、社会保険の恩恵が薄れ、足りない部分を民間の医療保険で補うことになり、その結果、経済的弱者等に適切な医療が提供されなくなるなど、国民皆保険が崩壊するということにもなりかねない」と指摘。「健保連は財政の厳しさを患者に責任転嫁するのではなく、加入者の健康づくり、予防活動を支援する保険者業務の拡充など、国と協議して改善できることをやるべき」とした。 尚、松本常任理事による反論の全文は、日本医師会のホームページ( http://www.med.or.jp/ )からご覧いただけます。(トップページ画面にある「医師会のサービスサイト」の「日医on-line」から「プレスリリース」へ進んでご覧ください) | |||||||||||||||||||||
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■到津の森公園動物サポーターへの協力について |
到津の森公園は平成14年に開園以来、市民が支える動物園として北九州市に定着してきましたが、近年、入場者が伸び悩んでおります。
今般、北九州市より、動物たちの里親になってもらい、エサ代(年間約2000万円以上)を支援する“動物サポーター”及び“友の会”の加入について支援依頼がありました。
ご賛同いただける方がおられましたら、ご協力くださいますよう、お願い申し上げます。
「動物サポーター」個人:1口1,000円〜 / 法人・団体:1口10,000円〜
「友の会」 個人:1口1,000円〜
尚、お申込みは下記へお電話またはe-mailにてお問合せください。
【 到津の森公園…TEL(651)1895 / e-mail:itozu@kpfmmf.jp 】 |