2018.2.5 第369号

FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会



日医医事紛争担当理事連絡協議会について
昨年12月、日本医師会館において、都道府県医師会の医事紛争担当理事による連絡協議会が開催されました。愛知県医師会の樋口理事からは医事紛争防止に向けた対応として、「後医の発言・診断」「医事紛争発生後の病院・医師の対応」等が紛争の主な要因であると指摘し、「@前医の診療内容に対して一方的に批判しない、不用意な発言を控える」「A患者・家族の苦情に対して、初期対応を丁寧にする」「B当事者である医師等が苦情内容を真摯に受け止め、再発防止に生かすことが求められる」等の話がありました。
また事務局より、最近の付託事例として、高齢者医療に関する医療紛争の特徴的な具体例の紹介がありました。長寿化に伴い、特に介護施設等に入所する85歳以上の超高齢者の紛争において、「すぐに医療機関に連れて行かなかった」「高次医療機関への転送が遅れた」等の理由から、責任を問われるケースが増加していると報告。その背景には、施設や医療機関に対する過度な期待があり、このような事例は今後も増加することが予想されるとした上で、施設協力医が医療紛争に巻き込まれないためにも、病状(健康状態)、治療方針、投薬、容体急変時の対応・方針等について、施設入所者(患者)だけでなく、家族への充分な説明と理解を得ておくことが重要になるとのことでした。
尚、本件の詳細は日医ニュース1月20日号(NO1353)に掲載されていますので、ご覧ください。


第35回 北九州市医師会勤務医医学集談会の開催について
公募いたしました勤務医医学研究助成論文および研修医症例報告の当選者による口演発表を下記のとおり開催致します。最新の研究成果が発表される大変興味深い内容となっておりますので、勤務医の先生はもとより、ご開業の先生も診療形態や診療科目を問わず、多数ご参加くださいますようご案内申し上げます。

●日 時:平成30年2月22日(木) 19:00〜
●場 所:ホテルクラウンパレス小倉 3階 ダイヤモンドホール
      小倉北区馬借1丁目2−1 電話: 511-4111
●対 象:医師(医師会加入・未加入は問いません)
●次 第:
1)研修医症例報告
 『母体ヒドロキシクロロキン投与で胎児先天性心ブロック発症予防を試みた1例』
      演者:小倉医療センター 中尾槙吾 
2)勤務医医学研究
@『目標酸素飽和度の変更が早産児の未熟児網膜症に与える影響』
      演者:小倉医療センター 小児科 湯浅千春
A『非ST上昇型急性冠症候群(NSTE‐ACS)に対する治療の現況と予後についての検討:単一施設におけるコホート研究』
      演者:JCHO九州病院 循環器内科 毛利正博
B『外来症例を対象とした小ポリープに対するcold snare polypectomyの有用性に関する無作為化比較試験』
      演者:戸畑共立病院 消化器内科 大津健聖
3)懇親会(20:00〜)
●参加費:無料
●申込み:「医療機関名」、「氏名」を明記の上、事前にFAX(513−3816)にて、北九州市医師会宛てお申込み下さい。


災害時緊急メール配信訓練の実施結果等について
1月3日(水)の朝11時に発信した災害時緊急メール配信の24時間経過時の受信確認率は、A会員48%、B会員47%、C会員0%、全体で48%(前回比±0%)という結果でした。A会員のみを地区医師会別でみると、門司区医師会50%(前回比+5%)、小倉医師会49%(前回比±0%)、八幡医師会46%(前回比−1%)、戸畑区医師会48%(前回比−2%)、若松区医師会49%(前回比+3%)です。
また、12月末現在の本メール配信登録者数は、全医師会員1,880名中937名(50%:前回比+2%)で、A会員679名(82%)、B会員255名(26%)、C会員3名(4%)となっております。しかし、メールの受信拒否や登録アドレスの間違え等の理由でメールが届いていない会員が現在125名(A会員87名、B会員38名)いますので、今一度ご自身の携帯電話のメール受信設定等や本メール配信への登録アドレスをご確認いただきます様お願い致します。
尚、メール配信への新規登録や登録済アドレスの変更等がありましたら、各地区医師会事務局へお申し出下さい。