2009.11.21 第250号 |
FAX北九医ニュース 北九州市医師会広報委員会 |
◆◆◆肝がん撲滅運動へのご参加のお願い◆◆◆
平成20年4月から、C型肝炎の根治を目的とするインターフェロン治療を受けるすべての方に対して、医療費の公的な助成制度が新しく始まりました。ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法も、この助成の対象です。これらの治療法は約5割〜9割の人に治療効果が期待できるものです。平成21年4月には一部改定が行なわれ、さらに利用しやすくなりました。 ところが、平成20年度の肝炎インターフェロン治療受給者証交付件数は、全国でわずかに44,731件でした。 現在、わが国には、約150万〜200万人のC型肝炎患者の方がいると推定されています。また、肝がんでの死亡者数は、全国で年間約3万人にものぼり、その原因の8割はC型肝炎ウイルスと考えられています。 肝がんを撲滅するためには、C型肝炎の根治が必須です。このような現状にありながら、未発見の方、適応がありながら治療を受けていない方が多く存在しています。 ATL30 IU/L以上は、肝発がんの重大なリスク(朝比奈耕治、泉並木:治療学、42:44−48.2008)と考えられています。 北九州市では、肝炎ウイルス検診は無料です。ぜひ、一人でも多くの方に肝炎ウイルス検査を実施してください。そして、一人でも多くの方をインターフェロン治療に繋げてください。 福岡県でも、インターフェロン治療に対する公的な助成制度が実施されています。一人でも多くの会員の先生方が、肝がん撲滅運動にご参加くださいますようお願い致します。 |